出産の時

出産までの時間が短かったので安産だと思われがちですが、なかなか大変でした・・・。
大変じゃないお産はないとは思いますが、私の場合はこんなお産でした。

向きが・・・逆！

通常、赤ちゃんは後ろ向き（母体の背中を向いた状態）なのですが、逆（前向き）だったようです。
「このまま向きが直らないと帝王切開になるので頑張りましょう！」と言われました。

どう頑張るのかというと・・・四つん這いの姿勢です。
こうすると向きが直りやすくなるそうです。
いきみ逃しをする時は、この体勢はつらかったので、その時だけ別の姿勢（正座してかかとをお尻につける）をして、いきみ逃しの波が終わったらまた四つん這いになる・・・というのを何度も繰り返しました。

先生はずっとつきっきりではなく、行ったり来たりするのですが、来るたびに向きを確認してくれ、「まだ直ってませんね。」と言われ続けていました。

出産が近づいても直らなかったので、「帝王切開の準備も進めていきます。」と言われ、気づいたらすぐ横にベッドが用意されており、そちらに移動するよう言われました。

看護師さんに手を貸してもらいながら、「よっこらしょ」とベッドを移り、手術にむけていくつか確認されました。
指輪など、アクセサリーを身に着けていないかの確認と、いくつか質問をされました。
質問の内容はほとんど覚えていませんが、「入れ歯はありますか？」と聞かれ「入れ歯はありませんが差し歯はあります・・・。」と答えたことだけは覚えています(笑)

帝王切開の覚悟をしましたが、最後の最後にもう一度確認すると・・・、なんと向きが直っていました！
経腟分娩でいけるということになり、また「よっこらしょ」と最初のベッドへ戻りました。

いよいよ出産！

「赤ちゃんの元気がなくなってきているので鉗子吸引しますね。この器具を赤ちゃんの頭にはめて引っ張ります。」と言われました。
お産が長引くと危険なので、早く進めるためにする処置だそうです。

また、コロナのため普通のマスクをしていたのですが、その上から酸素マスクをつけられました。
マスクのせいで、あまり酸素が届いている気がしなかったので、意味があるかどうか疑問でしたが。

そしていよいよ出産の時がきました！
「はい、いきんで！」と言われていきんでみましたが、産まれません。
鉗子吸引で引っ張ってくれるからといって、ちゃんといきまないと産まれないようです。
いや、ちゃんといきんだつもりでしたが、初めてなので感覚がわかりません。

直前にいきみ方の説明は受けました。
グリップを強く握り手前に引くようにして、目はあけて口は閉じ、おへそを見るように背中を丸めてください、と。
その通りにしたつもりでしたが、うまくできていないようでした。

その後も先生の指示に従っていきみ、3回目で・・・産まれました！
産まれた直後、産声を聞きながら「やっと終わった・・・。」と思ったのが正直な感想でした。